英雄は歌わない

世界で一番顔が好き

買いたい受容と買いたくない需要/愛の値段は言い値でつけて

先日(と言ってももう結構前だが)初めてホストクラブに行ってきた。加藤シゲアキ著『チュベローズで待ってる』に影響されて軽率に。(オタクすぐそういうことする)


なんの自慢にもならないが私はそれなりにクソ真面目な高校時代とそれなりにクソ真面目な大学時代を送ってきたので、ホストクラブに対しては自分と対極、全くの異世界というイメージがあった。行ってみたらなんか、全くの異世界ってほど相容れないカルチャーではなかったのでわりとびっくりした。が、根本的に合わないなとも思った。折角なので感想書いとく。


ディアゴスティーニ創刊号
大学生の頃、いずれも人(おっさん)に連れられて
・普通のキャバクラ
・熟女キャバ
・オカマバー
には行ったことがあって、何となくホストクラブにも行ってみたいな〜とは前々から思っていた。ビビりなのでフォロワーさんと2人で行った。日高屋で餃子食べてお酒飲んでから行った。次があったらもう少しにおいきつくないもの食べてから行く……。笑

で。

ホストクラブはわりと高い。私が行ったことのある東京23区外のキャバクラは大体60-40分で4000円/人くらい、女の子のドリンクが1杯1000-2000円て感じで、まあ5000円と鋼の意志(キャストにはドリンクを飲ませないという)を握りしめておけば一応「客」になれた。
あんまりちゃんと聞いてないし分かっていないが、ホスト達の話を聞く限りめっちゃ安くしてもらって(というか追加料金を極力掛けなかった場合で)20,000円くらいは掛かるらしい。多分1時間で。「客」になる敷居が高い……。
しかし1回目からその値段が掛かるわけではなく、多くのホストクラブには「初回」という制度がある。1000-5000円/60-90分程度のお試し制度で、その店のキャスト達が変わりばんこに着いてくれる。今回私が行ったのはこの「初回」を2軒で、通常なら1店舗で指名出来るのは1人だったりハチャメチャなお金が掛かったりする「ホンモノのホストクラブ遊び」とこの初回はかなりの別物だ。初回とは、早い話がディアゴスティーニ創刊号なのである。つまり今日の記事はあくまで「ディアゴスティーニ創刊号の感想」であって「ディアゴスティーニの感想」ではない。なんなら結論から言うと、「ディアゴスティーニ創刊号買ってみたけどこれ買い続けるの無理だなって悟った」という話である。


■明るい異世界
前述の通りビビりなので下調べをしたところ、ホストクラブへの入店には写真付きの身分証明書が必要だと全てのサイトに書いてあったのでパスポートを持っていった。私は車の免許を持っていないので写真付きの公的な身分証明書はパスポートしかない。ホスト行きたさにわざわざパスポート引っ張り出すってなんか浅ましいなと思いつつ、衝動的に仕事帰りにホストに行ったり出来ないのはいいことだなと今は思う。
入店時に結構ちゃんとまじまじ確認される。居酒屋より全然しっかりしてるのは、居酒屋より全然お金掛かるからなんだろうか。まあお店によってはお酒飲まないっていう条件で未成年も入れるらしいけど。(って言いつつ飲めたりしちゃう店もあるらしいけど真偽は知らない)

1番びっくりしたのは、お客さんが若くて可愛いことだった。今まで行ったキャバクラは大体お客さんはおじさんばっかで、失礼なことを言えばまあそりゃあキャバ嬢くらいの年齢でキャバ嬢くらいの顔面偏差値の子とは関わりねえだろうな、って感じの人が多かったので正直びっくりした。顔だけ見たらどっちが従業員でもおかしくないくらい。まあでも奥の方にも部屋があるっぽかったので、ちょっと年上で他よりお金あるお客さんは奥の方に籠るものなのかもしれない。

あと思ってたより明るくて清潔感あった。決して不潔だと思ってたわけではないはずなんだけど、なんかほんと思ったより明るかった。特に2軒目。まあでもこれも店によるんだろうな多分。

しかしまあ腐ってもホストクラブ。ジャニオタとしても25歳OLとしても異文化感は随所にあった。
一つ目、「ぐい」とかいう謎の単語。「ぐいしようぐい!」という謎の煽り。多分早い話がイッキしよーぜ♪とかそういう話なんだろうけど初めて聞いたし、ホスト側は「え、マジで分かんねえの?」みたいな顔をしていたので、マジ卍とか〜ンゴを初めて聞いた時みたいな気分になった。ホスト用語なのか若者用語なのか分かんないけど。これで大学生的には普通の俗語だったらちょっと凹むね。
二つ目。ホスト、めっちゃ若い。いやマジで。大体年下。未成年もふつうにいる。(お酒飲まずに営業してるらしい)(ハードル高くね?)
三つ目、シンプルにホストがまあまあかっこいい。と言うとなんか失礼だが、年齢的にも居住地的にも新宿で買い物したり飲んだりすることがままある身として、それなりの人数のホストっぽい人とすれ違ってきた。その中でかっこいいと思う人は正直ほぼいなかったし、歌舞伎町に乱立する看板を見ても超かっこいいと思う人はほとんどいなかった。だから、店で会ってみたら意外とかっこいい人が多くてびっくりした。今までホストだと思ってた通行人が実はホストじゃなかったのか、それとも店の中だと魔法が掛かるのかどっちなんでしょうね。後者な気がする。
四つ目、大体全員写真より実物の方がかっこいい。いやマジで。


■違う感性
初回で行くと、キャスト紹介の本みたいなものが見せてもらえてその中から好きな人を何人か(私が行ったとこは2軒とも2人だった)選べる。で、空き状況によるけどその人が1回は席に来てくれる。
このブロマイド集みたいなのを見てびっくりしたのだが、わりと真面目にほぼ全員写真より実物の方がかっこよかった。写真の方がかっこいいと思ったのは通算十数人のうち1人だけで、その1人は写真撮影の後にがっつり整形をしたらしく自ら「だから俺写真と顔違うんだ〜」と言っていた。私はジャニオタなので加工された写真は見慣れているはずだし、今まで何回も何十回も何百回も見てきた加工済のジャニーズの写真に対して「実物に劣る」と思ったことはない。じゃあなんでホストだと加工済の写真がかっこよく見えないんだろうかと言うと、単純に感性が違うんだろうなと思う。
目を広げるとか鼻筋を通すとか顎を小さくするとかその他なんでも、ホストの宣材写真での修正はあくまでホスト的なかっこよさを増大するもので、そしてその基準は必ずしもジャニオタとも一般人とも合致しない。
これが1番「うわー違う!」と思ったかもしれない。だって来る人来る人写真より魅力的なんだもん。意味わかんないじゃないですかジャニオタ的に。ポポロ見てテレビ見たらテレビの方が顔の造作が美しいわけですよ。実物の方が魅力的だと思ったことは死ぬほどあれど、実物の方が整ってると思うことまあない。少なくとも私はない。整形前の方がかっこいいとかもはや意味がわからない。なんかほんと違う世界で違う感性で違う評価軸なんだなあって思った。

以下、記憶に残ってる会話。
・俺赤西仁好き
お前も?お前も?お前もなの?って感じだった。何人おんねん赤西ファン。ホスト達赤西仁好きすぎ。

・俺風磨担
あーー赤西仁好きだったなら分かるわ。そこいくよね〜。

・セクシーゾーンチャンネル全部見た!
いいやつだな!このとき言い間違えて「セクシーチャンネル」って言ったら「それはラブホで見れるやつね!」って怒られた。セクシーガールの皆様が10000回くらいやったであろうくだりをこすってしまった。

・俺チ〇コでかいよ
知らんがな

・スタイルいいね!
ありがとう

・それカラコン?まさか裸眼?
逆にここまで小さいサイズのカラコンどこで売ってんだよ。(※私は一重かつ目が小さい)

・このまま俺のこと指名して飲み直ししよ!2万だから!2万しかかかんないから!
いやたけえわ無理だわごめん
(※飲み直し:初回来店後そのまま誰かを指名して正規料金で飲むこと)


■ホストクラブという場所
こうして90分×2回の初回体験を終え、私の手元には数人のホストのLINEが残った。タイムリーについ先日「ホストクラブの初回は席についたホスト全員とLINE交換できる店と、送り(退店時のお見送り係)に選んだキャストとだけLINE交換できる店がある」というツイートを見かけたのだが、私が行った店は2軒ともキャスト全員とLINE交換ができる店だった。でも全員とはしなかった。多分5-6人くらいかな?
私は決して裕福ではないし、むしろどちらかと言うと貧しい部類に入ると思う。お金の余裕は決してない。だから、ホストに継続的に通う気はないし通いたくてもまあ無理だ。趣味とか飲みとか徹底的に削れば月に1度くらいは行けるかもしれないけど、そこまでして行きたいとは思えなかった。
だから退店後に律儀に来るLINEを返すのもなんだか申し訳なかったし、わりと誠実なつもりでLINEをくれたキャスト全員に「今日はありがとう、お店行きたくなったら連絡するね!」と返した。正解は返さないor「初回以外でお店行く気はないよ😉」だったのかもしれない。(一緒に行ったフォロワーさんは全員ブロックしたって言ってた。優しい) だから営業しなくていいよ!というつもりだったのだけど、向こうも仕事なので営業する。当たり前にする。まあ私が同じ立場ならそりゃ営業するわ。
「行きたくなったら連絡するね!」と言ったら「分かった。でも俺がしたいから連絡は毎日とらせて!♥」と返ってきて死にたくなった。「ストイックですねえ」と別の人に言ったら「ふつうにタイプだから連絡してるだけだよ」と言われてなんかほんとに死にたくなった。申し訳なさと自己肯定感へのダメージと虚しさと悲しさとあとなんかよく分かんない色々。恐怖にも似た何か。でもこわいって言うかかわいそう(私がね)に近くて、けどかわいそうって思うの失礼なんだろうなって思うとなんかもう言葉に出来なかった。
でも同時に、ああーこれは若い女の子もお客さんになるわけだわと納得もした。私が今まで行ったキャバクラで見た光景はキャストに絡みつきあしらわれるおっさん、というのが圧倒的に多かった。私の上司はキャバ通いが趣味なのだが、彼の話を聞いていても完全に手玉に取られながら求愛する権利を金で買っている感じだった。ホストはなんか違う。
おじさん達にとってキャバクラは「許される場所」だった。普段関わりを持てないような若くて可愛い女の子の隣に座らせてもらえる場所。可愛い女の子の肩を抱いても笑って叱ってくれる場所。会いたいなあって行ったら私も会いたいからお店来てって言ってもらえる場所。会社の若い女の子にしたらセクハラになるような言動を、許してもらえる場所。
ホストは違う。あそこは私たちが「求めてもらえる場所」だ。可愛いね、会いたいよ、触っていい?嬉しそうに肩を抱いてきて、あっけらかんと「終わった後も一緒にいよ!」と言われる。なんかすげえ死にてえなコレと思った。

 

■違う言葉、違う心
ホストにはその1日しか行っていないが、1人だけお店の外でも会ってみた。お店に行った日のド早朝、翌日昼間、翌日夜、翌々日、翌々々日と「ランチ行こう」「お店の外で会おー」「今日お店休みー」「今日有給ー」と言われ続けて好奇心に負けた。っていうか何?半分ニートなの?暇すぎじゃね?と思って仕事終わりに会いに行った。カラオケで飲んだ後図々しく家まで行った。無事に帰ってこれてよかったー。(まじでよく何もなかったな)(なんで家行ったんだろバカなのかな)
で、家行ったら犬がいた。トイプードル。「ミルク(仮名)って言うんだ〜」とニコニコしながら言われた。家に1歩入ったら、高そうなソファにペットシーツがバーっと複数枚引かれていて、数箇所ミルクがトイレしたっぽい跡があった。部屋の中にボールが転がってて、それを見せると興味は示すのに投げると取ってこれなかった。なんかすごく悲しかったし知りたくなかったなあと思った。多分あの可愛いトイプードルはちゃんと躾をされていないのだろうと思う。とはいえ彼が1人で世話をできているとはとても思えなかったので、定期的にどこかの店に預けるか、あるいは一緒に住んでいるか半同棲に等しい女の人がいるのだろう。だからまあ、きっとこれからもミルクちゃんは生きていくのだろうし極端に早死にしたりもしないのだろう。しないといいな。

本当にシンプルに、あーーー人種違う。と思った。この人と私は「正しい」が違う。「正義」が違う。「良い」が違う。人と人として出会ったら、1500%話が合わないし絶っっっ対に仲良くなれない。でも一生懸命生きてんだろうなあ、ホストとして。

「ホストって主に何飲むんですか?テキーラ?やっぱりシャンパン?」って聞いたら「んー、シャンパンは流すもんだから」ってさらっと答えられた。安くて5万とか、ものによっては数十万以上するのに、それを飲まずに流すらしい。意味わかんねえ。なんで飲まないんだろ冷静に。
「ちょっと電話していい?」って言われたからお客さんの女の子と電話するのかと思ったら目の前でスカウトと電話された。ツケ(掛けって言うらしいけど)(モリカケ問題かよ)を飛ばれた女の子の担当スカウトらしかった。え、それ何なの?って正直思った。ホストは女の子にお金払ってもらう職業でスカウトは女の子にお金稼いでもらうお仕事で、そことそこが繋がってるってそれ何?それはもうスカウトとホストの協業じゃないですか?え?こわくない???こっっっっわ!!!


■愛の値段
俺ねえ先月1000万売ったんだ、と言われてすごいですねと返したら、まあ総計でだけどねと言われた。タックスが40%掛かるので、小計だと600万かそこららしい。え?そのタックスって何税?外国か?ホストクラブは外国なのか??
そのうちいくらがホンモノの税金なのか知らないけど、まあでも40%の大半は店の利益なのではないかと思う。ついでにそもそも小計の時点で多分原価の数倍〜十数倍のお値段がついている。でもお客さんはみんな払うのだ。
隣に座るだけで2万を、飲まれもしないシャンパンに数十万を、愛という定価のない何かにありったけのお金を。
自分も払いたいとは思わない。お金を払ってまでまた会いたいと思った人はいなかった。でも、人がどうこうの前にこの仕組みそのものにハマったら抜け出せない魔力があるんだろうなあとも思った。


私はジャニオタなので、お金を対価に愛を押し付けることに慣れている。お金を払って「受容」を買って安心することに慣れている。
お金を媒介にして交わす愛はある種安らかだ。アイドルはファンが好きでファンはアイドルが好きで、一定レベルの品行方正さを保つ限りアイドルに嫌われることはない。愛をぶつけてもよい、という許しはただそれだけでお金を払うに値する。そう、私は知っている。お金を払う安心を、「好きな気持ちの分だけお金を払う」という思考回路の存在を、好きは換金できるということを。 愛を換金することについて、正直めちゃめちゃ身に覚えがある。

ただ、ジャニーズとホストはそれなりに違う。
ジャニーズの場合は少なくとも何らかの商品がある。CDとかDVDとかコンサートとか雑誌とか、とにかく何かに対して値段分の価値を感じたらそれを買う。好きが高じると複数買いしたりする。
ホストはまずついてる値段がバカだ。そして商品そのものに設定価格分の価値があることはあまりないっぽい。缶チューハイ1缶に2000円とか、そういう1歩建物の外に出たら1/10以下の値段で買えるものをわざわざ買う。それそのものじゃなくて、隣に座ってる好きな人のために。好きな人が喜んでくれる、優しくしてくれる、自分に依存してくれる、長いこと傍にいてくれる。そういう愛情表現をお金で買える。
愛に値段はつけられない。たとえば自分の最愛の伴侶が重病に罹って、1000万払えば治癒する見込みがあるよ、何年も掛けて分割払いでいいよって言われたら、死に物狂いで1000万かきあつめて治療を受けさせる人は少なくないだろう。人間の心は、愛にお金を払えても値段をつけるようにはできてない。人間の心は、愛に対して天井知らずの価値を見出す。

「好き」にお金を払う、「好き」の分だけお金を払うことに嫌悪感はない。そういう意味ではホストとアイドルは通ずるものがあると思う。というかなんか用語も似てるしそもそも界隈もある程度は被ってるんだと思う。
でも私はきっとホストにはハマれない。多分通ったら心が死んでしまう。死にたくなる理由を探したら、笑っちゃうくらい簡単でかわいそうだった。


■スキップと嘘と緩衝とホント
私は随分お花畑なのだなあと突然思い知らされた。お金という媒介、緩衝材が存在する愛は一種の安らかさを備えている。互いの気持ちの差、立場の差、需要の差、そういうギャップをお金で埋められるから。「ファンという生き物」として「アイドルという生き物」を愛して、「ファンという生き物」として「アイドルという生き物」に愛される。安全装置付きの、絶対致命傷を負わない愛。どんな風に愛しても、同じ気持ちと熱量で思い合えなくても問題のない愛。お金を払うことで愛される権利を買っているし、お金を払うことで愛する権利を買っている。
それなのに、私はずっと自担に貰う言葉も態度も「お金欲しさの嘘」だとは思ったことがなかった。私の自担、私のこと好きだと思う。彼は私を知らないけど、一目見たことさえないし名前も知らないし一生会わないけど、でも彼は「ファンという生き物」である私を「アイドルという生き物」なりにちゃんと愛してくれていると思う。思ってしまう。お金を払って愛される身分を買っている身の癖に、受け取る愛っぽいもののきらめきをバカみたいに信じてる。彼らがくれる「かわいい」も「会いたい」も「俺らがいるよ」も嘘みたいにキラキラしてて、でも嘘じゃないんだと本気で思う。


ホストたちが言う「会いたい」は「お店に来てほしい」だ。「可愛いね」も「好みだよ」も全然ほんとじゃない。なんだかそれは、思ったよりずっと受け容れ難かった。ちゃんと誰か1人に決めて通ってお金をたくさん遣ったら、もっとずっとほんとっぽい愛情表現をもらえるのだとは思う。その時私はアイドルに対して思うのと同じように「気持ちの差、温度の差をお金で埋めてるけど、そうやって愛されるのも幸せではある」と心から思えるのかもしれない。


でも、今の私にとっては嬉しさより死にたさの方がずっとずっと大きかった。ああ私いま可哀想だ、と思ってしまった。愛する権利をお金で買うことに慣れている。お金という媒介が存在する愛の安らかさを知っている。でも私は、絶対に嘘だと分かる愛情表現をお金で買うことを望んではいないのだと分かった。
自担の隣に座って酒を飲める時間を売られたらその60分に3万払えると思う。払いたいと思うと思う。でも、自担に愛の言葉を言わせる権利が売りに出されても欲しくない。目を見て「かわいいね」「好きだよ」って嘘を言われるのは、きっと死ぬほど虚しい。
好きだったら、ほんとに好きで好きでそれ以外に繋がりがなかったら、ホストと客として出会ってしまったらそれしかないから、それでもいいから傍にいたいと思うのかもしれない。好きな人に直接課金できる、好きの分だけ際限なく課金できてしかもそれが目に見えて相手の給料になるという仕組みがもたらすアドレナリンって凄まじいと思う。
でも要らないな、要らないや。それでもいいくらい好きな人をあそこに探しに行くのは怖いなあ。


ディアゴスティーニを買う日
ホストたちがみんな真面目に顧客獲得の営業に勤しんでいたおかげでものすごいぐるぐると自分がお金を払ってでも買いたいもの、買えないもの、普段買ってるつもりのものについて考えさせられた。ただ、それはそれとしてまあホスト楽しいなあとは思った。まあ楽しいなで通える値段設定ではないことを除けば別に普通に楽しかった。こっちを狙ってる合コンの男みたいなノリじゃないキャストにしか当たらなかったら多分もっと楽しい。ガチのアイドル売りホストとかに当たってたら今ごろ会いたくて会いたくて震えてた可能性もある。
いつかそのうちめちゃくちゃお金持ちになって、2万?楽しいなら余裕余裕!みたいな気持ちになったら、たまの楽しみならホストもいいねって思うのかもしれない。そんだけお金あったら自分もホストにギブできる立場だからそこまで死にたみ募らない気もする。まあ、そんないつかが来る気はあんまりしないけど。

 

結局ホスト行ったっていうよりはホストという世界の玄関だけ見て帰ってきた感じだったけど、ジャニオタとしての自分と向き合ういい機会にはなった気がする。次はストリップに行きたいです。