英雄は歌わない

世界で一番顔が好き

87年と87年/僕たちは違う生きものだから見つめあって手を繋ごう

 

2015年11月12日、テゴシゲ界に激震が走った。

11月11日、手越さんの誕生日当日がNEWS RING更新日に当たっていた加藤さんが「ごめん忘れてたわ明日更新すんね!!!(要約)」との投稿をしたところまではよかった。「短文でも謝罪入れるあたり、しれっと木曜更新(NEWS RINGの更新日は毎週水曜)する手越さんとの違いがNEWSの末っ子2人って感じで好きだわ〜」などとのたまう余裕があった。しかし翌12日、ようやく更新された加藤RINGには釣りのことしか書いていない。鰤釣れたのか。良かったな。鰤ってでかいもんな、そりゃテンション上がるし更新も忘れるよな。釣りする余裕があるみたいで何よりだよ。

が、しかし、手越さんへの言及がない。一言もない。まさかそんなことある?誕生日よ?空気の味さえも特別風味なんじゃなかったの!?鰤より引きの強い話題が!!あるでしょ!!?

 

と思いつつ読み進めると、RINGの最後に踊る「続きはシゲクラで☆」の文字。

 

そして見るシゲクラ。そしてそして躍動する『鰤』の文字。

TEGOSHI、BURIに負けたってよ。

 

続きってこれか。そんなに鰤のこと私らに伝えたいか。オーケー分かった今日は鰤食べるよ食べればいいんでしょ!!?

 

 

 

手越さんがソラジローのぬいぐるみを抱きしめている頃、テゴシゲ厨たちは鰤を噛み締めていたのである。まぁ私その夜魚介がウリの居酒屋行ったのに鰤なかったんだけどな。結局鰤食べてないけどな。

公式からの供給がないので好き勝手テゴシゲについて語り散らかします。

って気分で書き始めたらTVガイドで公式供給来た。

ふええテゴシゲかわいい。

 

 

テゴシゲコンビは『似てるのに似てなくて、似てないのに似てる』『開放系2人ぼっち』だ。この2人だけの輝きが、きらきらぴかぴか未来に走ってゆく。

 

 

 

・似てる?似てない?

手越さんと加藤さんは、一見全然似ていない。同じ87年生まれの同級生で共にNEWSの末っ子なのに、キャラも得意分野もアイドルとしての軌跡もぜーんぜん違う。可愛い手越さんとかっこいい加藤さん、ポジティブな手越さんとネガティブな加藤さん。エースを背負う手越さんと参謀を自称する加藤さん。正反対な2人だけれど、一方でとてもたくさんの共通点を持っていたりもする。

共に1人っ子で、中学受験を経験していて、人見知りで。人生における価値観にも似たものがあるのではないかな、と時々思う。たとえば子供の育て方とか遺言の内容とか、そういうものが似ていそうだなあとなんとなく思うのだ。人間という社会的生物が生きていく上でやった方がいいこと、大事にした方がいいものに関して極めてよく似た感覚を持っていそうな気がする。

2人の目に見える部分は似ていない。彼らが似ているのは、目につきにくい根っこの部分だ。テゴシゲ2人について考える時、私はいつも色とりどりに咲き乱れる花壇が思い浮かぶ。ダリア、コスモス、薔薇、カミツレ、パンジー、牡丹…2つの花壇に様々な種を蒔いて大事に水を遣って育てて開花の時期が来てみたら、植えられているのは同じ花なのに見た目が全く異なる花壇に仕上がりました、みたいな。根元の部分に似通った部分が結構あるのに完成品が全然違うのがテゴシゲコンビの面白いところで、それはもちろん私たちにとって面白いってことなんだけど、同時に彼ら自身にとってもそんな自分たちはなんだか面白いんだろうなあ、と思う。加藤さん本人も自分と手越さんを「同じ海で生まれた魚」とたとえていたことがあった。あったはずである。ちょっと出典が見つからないけど(笑)

 

 

パラレルワールドAとA´

同じ海で生まれた魚、と本人が称す彼ら。似てるけど似てて似てないけど似てるこの2人、なんだか少年漫画の主人公みたいだと思う。主人公と、「主人公の世界Aとよく似た世界A´の主人公´」という本来交わるはずのない2人が何故か同じ世界線で邂逅してしまったみたいなワクワク感。何かがほんの少し違うだけで、同じ魂を持った限りなく1つに近い2つがこんなにも違うものになる面白さ。そして、違うからこそ、1つだったら絶対生み出せなかったものを生み出すことが可能なのだろう。

私はテゴシゲコンビの、手越さんが加藤さんを「熟年夫婦!」と言うのに対して*1加藤さんは手越さんを「地球外生命体だと思ってます」と評しちゃう*2ようなところが大好きだ。なんかもうこのズレなんなの?愛おしすぎじゃない?手越さんなんだかんだで結構大分かなり加藤さんのこと好きだよねだって面食いだもんねあなた!と鼻息荒く興奮しているのだが、単純な萌えと同時にここでもパラレルワールド感を覚えている。

多分手越さんは、加藤さんと自分は深いところで強く通じあっていると思っている。2人にしかわからない何かがあると信じている。一方加藤さんは手越さんのことを、予測不能で自分と対極にいるわけのわからない生き物だとでも思っているようにみえる。たとえば2人がコンピューターだとしたら、同じ値を入力して同じ言語で演算してるのに全く違う答えを返すみたいな、そういう意味不明さ。与えられた値が同じなのに、同じプログラミング言語で思考しているのにあまりにも自分と違うから、余計にブラックボックスみたいに見えるのだろう。対する手越さんは、自分と加藤さんは実は同じプログラミング言語で内部演算を行っていることを知っているから自分たちの間の繋がりを信じているのではないか。パラレルワールドの『自分』に会ったらどんな感じがするんだろう。きっと深く通じ合えるだろう。だってもう一人の自分なんだから。きっと宇宙人みたいに感じるだろう。だって限りなく自分に近いのに、自分と違うものを見て違うものを感じて育ってきた違う人間なんだから。

熟年夫婦であり、地球外生命体。二人の互いへの見解はまったく違うけれど、多分どちらも同じくらい的を得ている。

 

 

・adore:尊敬する、敬愛する、大好きである

手越さんが持ってるものを加藤さんは持っていなくて、逆に加藤さんが持っているものを手越さんは持っていない。加藤さんに3年遅れて入所した手越さん*3の目には、エリート街道をひた走る加藤さんはものすごく輝いて見えていたはずだ。「俺だけが何も出来なくて悔しかった」「NEWS辞めたいってよく言ってた」などの当時抱いていた自分への不甲斐なさ、「シゲのことはテレビで見てたから知ってた」「シゲくんのことはキラキラのアイドルだと思ってた」などのシゲ評を見ても、入所〜デビュー前後は明らかに手越さんが加藤さんを眩しく見上げていた様子が伺える。

しかし、手越少年が先輩加藤を見上げることが出来た期間はそう長くは続かない。「シゲくん」は「思っていたよりドンくさく」て「おやじくさいところもあっ」て、あっという間に「シゲ」になった。グループ結成当時は歌以外になんの武器もなかった手越さんだが、実は加藤さんは「歌以外になにも」どころか全然全く一つの武器もなかった。少なくとも加藤さんの自覚の上では、彼にはこれといった魅力が一つとしてなかった。私は2003年当時まだNEWSファンではなかったのでこれは後の時代からの推測に過ぎないのだが、おそらく当初の加藤さんはどこかで手越さんのことを自分より下に見ていたのではないだろうか。下に見ていた、というと聞こえが悪いのだが、客観的な目を持つ加藤さんだから自分と手越さんとでは人気的にもビジュアル的にも自分が勝っていることは自覚していただろう。(同時に、自分が山下くんや錦戸くんに人気も実力も圧倒的に劣ること、草野くんや森内くんやマステゴ*4と比して歌唱力で完敗していることも自覚していただろうから大して愉快な気分ではなかっただろうが)

けれど手越さんは、入所からたった10ヶ月でデビューさせられるだけのものをちゃんと持っていた。もぎとった。できなかったダンスも垢抜けなかったビジュアルも、彼はきちんと努力でもって乗り越えた。今度は加藤さんの番だった。ガチャガチャの歯並びで笑っていた小さな少年は、あっという間に加藤さんの頭上で光る星にのぼりつめたように見えただろう。今もって『NEWSの目』と称されるほどの客観視を誇る加藤さんには、自分が手越さんに抜かされる様がハッキリ見えたはずだ。

手越さんの歌唱力、加藤さんの男前な顔立ち、手越さんの強靭な精神、加藤さんの人の懐に入り込む人柄、手越さんの屈託なく甘える可愛さ、加藤さんのお洒落でスマートなところ。そういう、自分が持っていないものを、テゴシゲはお互い心底尊敬しているようにみえる。自分にないものだからこそ、余計にきらめいて見えるのだろう。コヤシゲが文句なくラブラブ(?)なことと増田さんが加藤さんに対してだけアホほど甘いのとでそこまで目立たないが、手越さんも加藤さんに対しては意外なほどデレデレだ。顔についても性格についてもあっけらかんと褒めちぎっている。『ピンクとグレー』の出版と映画化がそれぞれ決まった時、一番喜んだのは手越さんだったと加藤さんは語る。手越さんにとって加藤さんは、男らしくて文句なしにかっこよくてすごく魅力的な人で、さらに言えばこれからも互いを尊敬しあっていきていける人なのだ。

一方の加藤さんも、原石だった時代からきらきらの宝石になる今までの手越さんの過程を全部見てきているわけで、自分には決して辿りつけないメンタリティを持つ彼を畏怖と尊敬の目で見ている。メンバーの膝に乗って甘える手越さんを見ながら「手越が乗っていいなら俺だって乗っていいはずなのに…」と言いながらそんなことはできなかった加藤さん。同い年なのに自分より遥かに可愛い手越さんと自分をまるで違うと感じていた。けれどそんな可愛くて、そして成長に従って華やかでチャラついててふざけてて意味不明なキャラを確立した手越さんが元は石ころと見紛う未熟な原石だったことを、NEWSのメンバーはみんな覚えている。手越さんがただの恵まれた天才なんかじゃないことも、トンチキな王子様だけど根は真面目なところもちゃーんと知っている。地球外生命体だなんて言うくせに、「手越は優しい」

「手越は真面目、昔から真面目だし不真面目」とあっさり言ってのけるあたり、手越さんの変わった部分も変わらない部分も見た上でエース手越祐也を誇らしく思っているように見える。

自分にないものを眩しく思い、尊敬し、大事に大好きでいる2人が大口開けて笑う様はとんでもなく可愛い。

 

 

・2人は末っ子

テゴシゲで1番好きなエピソードはなんですか?と訊かれたら、多分私は「選べるわけねーだろバーカバーカ!」と答える。が、しかしとりあえず5つくらいまでは絞り込もうと思う。5つまで絞った時に必ず食い込んでくる確信があるエピソードが『カルボナーラ記念日』である。

さっくり概要を説明すると、手越さんが二十歳の誕生日を迎える日をテゴシゲは加藤家で過ごし加藤さんが手作りのカルボナーラを振る舞ったという話だ。手越さんはようやく成人を迎えたのが嬉しくて酒を飲み見事に酔いつぶれたらしい。そして2日酔いになりそのまま加藤家に2泊したという。このエピソードの好きなところは単純な可愛さだけじゃなくて、手越さんの成人が2人(そしてNEWS)にとっていかに重要な通過地点だったかをつい想像してしまうからだ。現在のNEWSファンの間では「脱退」と言ったら即座に思い浮かぶのは2011年の山下くん錦戸くんの脱退の方かもしれない。けれど元々9人だったNEWSからの5人もの脱退者、その過半数の3人は不祥事による脱退だ*5

不祥事による相次ぐ脱退から活動自粛にまで追い込まれたNEWSメンバーとファンにとっては、未成年飲酒、未成年喫煙などのスキャンダルが本当にこわくてこわくてたまらなかったと思う。最年少の手越さんと加藤さんは中でも特にその怖さを感じていたはずだ。あの頃の2人はどちらもまだまだ子供で、NEWSが、自分のグループがないということの意味を嫌というほど噛み締めた。手越さんと増田さんはグループの活動自粛中にテゴマスとしての活動をスタートしたので、加藤さんほどの強烈な焦燥感はなかったかもしれないが、じゃあ苦悩がなかったかというと勿論そんなわけはない。ただのグループ最年少じゃなくて、NEWSというグループの最年少*6であることには大きな意味があったのだと思う。同じ焦燥の中、残ったメンバーの最後の1人がつつがなく成人を迎えることが出来たその日、彼らはどんな気持ちで祝杯をあげたのだろう。共に年上のシンメを持つテゴシゲがあえて2人で手越さんの誕生日を祝ったという事実に、彼らの間にある特別な連帯感を見出したくなるのは半ば自然の摂理ではないだろうか。だから私はいつまででも推します。11月11日はカルボナーラ記念日だよ!!

 

 

 

・開放系2人ぼっち

コヤシゲとテゴシゲの私にとっての1番の違いは、閉鎖系か開放系かだ。どちらの2人にも特別な2人だけの世界があるんだけど、コヤシゲは「2人でいつまでも」なのに対しテゴシゲは「2人でどこまでも」なのだ。お互いがお互いを敬愛し、尊敬し、大好きであるテゴシゲは、2人揃うと未来を切り拓く力が何倍にも高まる気がする。

特に今年になってから、その傾向はますます強まっているように見える。手越にばっかり任せてらんない、と加藤さんが明確に口に出した。全然得意分野の違う2人だから、一緒に戦うタイプではない気もする。けれど、手越がNEWSにもたらしただけの光を俺も必ず掴んでみせようと、きっと加藤さんは思っている。まるで違う光で、飛んだり跳ねたり抜いたり抜かされたりしながら、お互いがいる分だけ強く早くどこまでもいけるような、そんなきらめきがどんどん強くなっている気がしてならない。開かれた2人ぼっちなんて変な言葉だけれど真剣にそう思う。わかりやすく言うと、依存をあまり感じない2人だろうか。

私は以前、「NEWSの4人を精神に喩えるなら、小山さん:意志、加藤さん:理性、手越さん:本能、増田さん:感性 だと思う」とツイートしたことがあるのだが、今でもこの見解は変わらない。理性の力でもがき歩む加藤さんと、本能をむき出しにして戦う手越さんという磁石みたいな2人がタッグを組んだらそれはもうリニアモーターカーである。

 

 

・追いかけるから待たないで

手越だけに頼らない、キーパーだってシュートを打つんだ、と加藤さんが言った。これは、今のNEWSに絶対必要な覚悟だ。

テゴシゲは、コヤマスにはない大きな大きな強みを持っている。それがビジュアルだ。万人受けする最大公約数的なかっこよさを2人は備えている。NEWSが売れる第一陣になれるのはテゴシゲだと思う。NEWSの進撃がこれから始まるとして、あとから振り返ったらきっとその始まりは加藤さんの台頭だと思うのだ。コヤマスの容姿に文句をつけたいわけではない。全然ない。でもこの2人はどちらかというと「狭く深く刺さるタイプ」であり「かえしが大きくて飲み込んだら抜けない釣り針」だ。(増田貴久っていう釣り針が抜けずに8年目に突入したのが私です) テゴシゲが文句なしのビジュアル担当として前に立った時、2人が同等のエースになった時、きっとNEWSは本当の意味で「4人で、4人だから出来ること」を見つけられる、そんな気がする。

大好きなサッカーに繋がる仕事をしたいと言い続けて、手越さんは実際に個人仕事もグループ仕事も掴んでみせた。自分にできることを探して藻掻いて来た加藤さんも、小説という個人仕事、そしてそこからタイプライターズMCやビビットレギュラーなどを順調に重ねている。そして『傘を持たない蟻たちは』連ドラ化ではついに原作兼出演者という2重の仕事をこなす。「手越はすごいよ」「シゲはすごいよ」って言いながら、ぐんぐん前に進んでほしい。

 

 

 

・大好きがとまらねえ

最後に声を大にして言いたい。ここまで6500字費やして語ってきたわけだがこれが1番言いたい。テゴシゲって可愛いんだ。

2人ふざけ合うとこも、それを愛しそうに見守るコヤマスも、手越を理解できないシゲも、シゲが好きで熟年夫婦とまで言っちゃうのに小山さんに完敗してる手越も、なんもかんもひたすら可愛い。

手越さんに曲作って!って言われてほんとに作ってあげちゃう加藤さんも可愛い、加藤さんの家のシャレオツな照明に「テゴ」ってダサい署名しちゃう手越さんが可愛い。2人ふざけ合う時の笑顔がほんとにほんとに可愛い。揃って金髪だった時代はほんとに天使だった。テゴシゲ2人がもう一度曲を作るのを、コンサートでテゴシゲ/コヤマスユニット曲が披露されるのをいつまでも待っていようと思う。テゴシゲより先にマスシゲの共作の方が来そうとか聞こえません。

 

 

♯結局テゴシゲが好き♯可愛いは正義♯熟年夫婦♯地球外生命体♯ぞうさんのギターはよ♯誕生日祝ってねちゃんと♯鰤とテゴシゲと私♯美術館も行けよ♯コヤテゴに負けるな♯全コンビ供給待ってる♯NEWS

 

 

 

 

*1:2014年6月放送のLIVE MONSTER内の発言。手越さんがえらい唐突に小山さんに喧嘩を売ったので全私が騒然とした

*2:2014年5月の未来シアターにて

*3:加藤1999年、手越2002年

*4:2006年のデビュー以前はテゴマスではなくマステゴだった。

*5:森内さんの表向きの脱退理由は学業専念ですが、まぁ不祥事による脱退として扱ってもいいかなと思います。週刊誌に写真載っちゃったし。

*6:草野さんが1988年2月15日生まれ、森内さんが同年4月17日生まれなので、元々は森内さんが最年少。彼の脱退後は草野さんが最年少だった。