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英雄は歌わない

世界で一番顔が好き

トンチキはNEWSの通過点であってほしい

NEWS

「慌てるでない、慌てるでない」と加藤さんに言われた。「我慢すればするほどすごいから」「今年も残り4か月、いいNEWSを届けるよ」と手越さんに言われた。

正直、それは今まで待たせた上で「待っててよかった」と言えるような結果を出してきてくれた実績のある人が言うセリフであってNEWSファンが慌てるし我慢したがらないのは自然の摂理やで!!!と思う。思うけれどもまあ待つし、期待しちゃうのでおとなしく期待しよう。

 

新曲四銃士はどうやらすごいらしい。

(そして加藤さんは四銃士だったらしい)

 

 

どんな感じかなあ早く聞きたいなあと思いながら、なんで発売未定なんだろうと思いながら、(あと単独カウコンやってくれたりしねえかなあと思いながら、)NEWSの今後について私個人の希望を一つ。トンチキをNEWSの終着点にしないでほしい。

 

 

これは単に私の予測に過ぎないのだけれど、NEWSが4人になって以降様子のおかしい曲(とサッカーとブラジャー)ばかりをリリースしているのは、ざっくり言えば『そのポジションが空いているから』だろうと思っている。そして、『そのポジションをNEWSは埋められる』から。

 

以前書いたこちらの記事を読むと私の言いたいことが理解しやすいかもしれない。

特殊トンチキ免許2級の持ち主NEWSの次のシングルが楽しみな話 - 英雄は歌わない

 

 

 

私はトンチキが嫌いなわけではない。と言ってもものによるので、どうあがいても好きになれない曲もある。ちなみにチャンカパーナ、ONE –for the win-、ポコポンペコーリャは好きで、KAGUYA、チュムチュムは正直あまり好きではない。特にチュムチュムは、非常に恥ずかしいのだが発売から3か月が経過した現在も楽曲自体の魅力はイマイチよくわかっていない。PVが麗しいことはよくわかるしタカヒサマスダブランドは文句なしにかっこよかったしインパクトは半端ないし別にいいのだが。

 

いい。そう、いいのだ別に。

 

私がトンチキを、名曲というより迷曲に近い楽曲をそれでもいいと思うのは、それが確かに『NEWSにしかできないこと』の1つなのだろうと思うからだ。きっとNEWSは、いや、NEWSに限らずすべてのアイドルたちが『自分だけの何か』を探している。だってそうしないと生きていけない。

全てのアイドル、というのはもちろんこの世に存在するありとあらゆるアイドルを指すのだが、その中でもジャニーズ事務所所属のアイドルは同じ事務所内で差別化を図らなくてはならないのが難しいところだなあと思う。特に――これは完全に私の主観だが――2003年以降のデビューグループは、事務所内に同年代のグループが多い。*1

 昭和終わり際~平成初頭辺り生まれ(主として’82~’90ぐらい)の年齢のメンバーで構成されているグループが、デビュー順にNEWS、関ジャニ∞KAT-TUNKis-My-Ft2A.B.C-Zで5つ、平成頭~20世紀終わり頃生まれ(主として’90s)が主成員のグループがHey! Say! JUMPSexy ZoneジャニーズWESTで3つ。通常、同世代のアイドルは主要なファンの世代もかなりかぶってくる。このような状況で各グループがみな同世代の同じような人たちをメインターゲットにしてしまうと同事務所内で限られたパイを奪い合うことになってしまう。これは非常によろしくないし、そんなことをするのは非合理的である。だから彼らは各々自分たちの色を打ち出さなくてはならないし、『他と違う』(そしてできれば『たった一つの』)アイドルであることを志向し、各々が違うファンを獲得しなければならない。

  

 

You&Jはこの点から見ると完璧だったなあと思う。王道アイドルのNEWS、初の関西系ジャニーズ関ジャニ∞、初のオラオラ不良系アイドルKAT-TUN。新世代を担うアイドルとして、3つとも全然違って、3つとも輝いていた。

今にして思えば、その中でもYou&Jというくくりの恩恵を最大限に受けていたのがNEWSだったのかもしれない。ジャニーズの未来を背負う新世代というくくり、関ジャニ∞KAT-TUNが強烈な個性を放つそのくくりの中では、王道アイドルという存在は必要だったし個性だった。真っ白という個性でNEWSは戦えた。

 

山下智久錦戸亮という圧倒的な二枚看板を失って以降、NEWSはずっと自分たちの存在意義を示そうとし続けてきた。と言うと重たい感じになるが、早い話が

 

「グループの顔2人がいなくなりました!」

「うっわイチゴのないショートケーキじゃんおまえら(笑)」

スポンジケーキになにができるんだよ(笑)(笑)」

 

「どうもー!イチゴがなくなってスポンジケーキになったと思うじゃん?下にあったのは豆腐でした!!どうも豆腐でーす!!!今までクリームかぶってましたけど豆腐でーーす!!!!!」

 

ということである。(前掲記事より)

 

 

山下くんを輝かせるための土台じゃなくて、錦戸くんの特異性を目立たせるための母体じゃなくて、KAT-TUN関ジャニ∞のカウンターとしてじゃなくて、NEWSがNEWSだから意味があるということ。NEWSがNEWSとして存在することに意義も意味も利益もあるのだということ。

 

『大人』にそれを示せない限り、NEWSはずっと寡作アイドルのままなんだろうなあ、そうやって、探して見つけたのがトンチキなのかなあとなんとなく思う。だからいいと思う。

トンチキでいい。

 

 

イロモノだけどイロモノじゃないギリギリのラインを狙えるのは、これまで静かに積み上げてきた真っ白な個性があってこそだ。

不良オラオラ系KAT-TUN、お笑いもできる関ジャニ∞、アクロバットがすさまじいA.B.C-Z、容姿が劣ることをごまかさず不細工を売りにするKis-My-Ft2。でもやっぱりどこもかっこよくて、キラキラ(たまにギラギラ)していて、ジャニーズで。

彼らと異なり、彼らと戦えて、NEWSにしかできないこと。さらに言えば、山下くんと錦戸くんがいた時にはできなかったことである方が望ましい。さらにさらに言えば、山下くんが今後やらないようなことの方がいい。

 

どう見ても頭のおかしいコンセプトを、アイドルらしい音作りとアイドルらしいビジュアルで無理矢理アイドルとして許される域に持ち込む。ダサいけどダサくなくてダサくないけどダサいギリギリのラインにいながら、まるで普通のアイドルみたいな顔をして笑ってみせる。

増田さんの言う通り、『チュムチュム』は攻められるギリギリ際どいラインを攻めに行った作品なんだろうと勝手に思っている。これができるのは今までのNEWSのイメージがあるからだし、今の4人のビジュアルがちゃんとジャニーズにしか見えないからだし、今の4人の歌唱力があるからだ。これが私の思う『ポジションが空いている』『それをNEWSは埋められる』ということである。要するにNEWSは生クリームをかぶれるタイプの豆腐ですって言ってるだけなのだが。

 

 

 

で、である。

ここまで切々とトンチキを甘受するわけを語っておいてなんだが、しかし私はトンチキのままではいてほしくないのだ。私がトンチキのままでいてほしくない理由は、彼らがトンチキでいるのは『ポジションが空いているから』で『それをNEWSは埋められるから』だと思っているから。つまり、私がトンチキを受け入れる理由と同じである。どっちやねん!と言われそうだが、でもそう思うんだから仕方ない。

トンチキはNEWSだからできることだと思う、彼らが見つけた武器だと思う。これは本当に心から思っている。でも同時に、彼らが彼ら自身の身の内から創りだした武器だとは思っていない。お前らが解散しない理由は何、お前らに曲を出し続けさせる意味は何、って問われたNEWSが頭を使って考えて周りを見て戦況を分析して見つけたんじゃないだろうか。

 

KAT-TUNのオラオラや関ジャニ∞のど根性泥臭くまっすぐ精神と、トンチキとの最大の違いはそこだ。ジャニーズにいながら反骨精神の塊だったんだよね、と笑うKAT-TUNはたくさんの魅力を持ってるけど、あの時見つけた路線は彼らにぴったり合っていて彼らの魅力も未熟さも叫びたいことも表現できるKAT-TUNだけの路線であるように私には見える。東に比べ明らかに冷遇されてきた関西でメンバーを引き抜かれもしながら諦めないでデビューに漕ぎつけた関ジャニ∞は、本当に心の底から根性があって情に厚くてまっすぐなように見える。

 

 

果たしてNEWSのトンチキはそうだろうか。トンチキは彼らの本質だろうか。私にはそうは思えない。

 

 

全面的に衣装をプロデュースできるレベルのスタイリストがメンバー内にいること。残された4人のメンバーカラーがピンク、黄色、緑、紫の4色で、すべて並べてもそれなりに統一感がありお洒落にまとめられること。ツアーのグッズにも並々ならぬこだわりがあり『普段使い』を必ず重視してくれること。私たちへの愛を惜しげもなく発信してくれるところ。4人でいるといつまででもふざけていられて大学生みたいな空気感なところ。カメラの前ならいくらでも振り切ってなんでもやれる手越祐也がいること。クソサブカル男子がいること。キャスターがいること。エンターテイナーがいること。

 

彼らの魅力をもっともっと発信できるフォーマットが、トンチキ以外に何かあるはずだとどうしても思ってしまう。美恋魂も幸福魂も純白魂も、全体を通してみるとトンチキよりはお洒落に寄っていたからこそ余計に。NEWSさんたちってお洒落なものが作りたいんだろうなあってなんとなく思うのは私だけなんだろうか。

真価を発揮できるフォーマットって、じゃあそれがなんなのかって言われたら何も言えないからこんなこと言う資格多分ないんだけど、ないんだけどやっぱりきっとどこかに正解があるから、ここを終着点にしないでほしい。「トンチキはこれで終わり」「次からは新しいフェーズに」と言っていた増田さんを信じている。「もうトンチキしか出せない」とか小山さんが言ってたのは聞こえません。

 

 

 

って綺麗めにまとめてみたけど、要するにトンチキって広く浅く受けるものじゃないし1回解釈を挟まないと受け止められないものを差し出されるのはどうしても嬉しくはないし『NYARO』をシングルカットできないなんてくそくらえだしどうにかなってほしいという話でした。あと私が個人的に民族調と和調の音楽があまり好きではないという話でした。まじごめんNEWSさん。でも好きじゃないものは好きじゃないから仕方ないじゃない。

 

 

 

四銃士期待してるよーー早く豆腐ドーナツになってねーーーー!!!!

*1:SMAPTOKIO辺りの世代もかなり同年代がひしめき合っているのだが、何故か私の眼にはNEWS以下が異常に詰まってみえる