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英雄は歌わない

世界で一番顔が好き

増田貴久が好きだ

 

ジャニオタにとって「担当」というのがどういうもので、どれくらい大事なものなのか、それはたぶん人によって千差万別で、簡単にまとめられるようなものではないのだと思う。

私は一応、中学2,3年生でジャニオタの世界に足を突っ込んでからもう7年くらいだろうか、ずっとNEWSの増田貴久さんを担当している。好きなジャニーズはいくらでもいて、その中で何がそんなに特別なのかよくわからないけれど、でも「自分は増田貴久担当だ」と変わらず思い続けている。

一つ確かなことがあるとすれば、それはこの気持ちは恋愛感情ではないということだ。私は増田さんをこよなく愛しているけれども、その「愛」は決して恋ではない。

 

 

 

初めて増田さんを認識したのは「太陽のナミダ」のPVだったと記憶している。当時我が家ではCSのミュージックシャワーTVや、M-ONなどがほとんど1日中ついていて、流れてくる幾多のミュージックビデオの中に増田さんがいたのである。ああかわいい顔だと思った。とても好きな顔だった。芸能事情には驚くほど疎かったので、「かわいい顔の彼」が誰なのかは全然見当がつかなかった。ただ「太陽のナミダ」のPVが流れるたびに、食い入るように彼を見ていた。

私より幾分かはそういう世俗的なことに詳しかった姉に、「NEWSにめちゃめちゃ顔がかわいい子がいるんだけど」と聞いてみたら、一応姉はそれが誰なのか考えてくれた。

 

「そんなにかわいいなら、たぶん手越」

 

すごくまっとうな答えである。違う。

 

もちろん違うこともわからないのでしばらくは手越だと思って過ごしていた。当時すでに腐女子だったので、手越に関するBL小説を探したりもした。当時はまっていた「家庭教師ヒットマン REBORN!!」はいくらでも二次創作が出てきたが、ジャニーズは全然見つからなかった。掲示板で細々とつなげられている微妙なリレー小説くらいだった。しかも、文字化けが半端なかった。たぶんパソコンにしか対応してない掲示板だったのだと思う。

 

まあとにかく、彼が手越祐也ではなく増田貴久であることにはそのうち気づいた。

当時の私は増田さんみたいな髪型になりたかったし、増田さんみたいな服が着たかった。なんかこう、増田さんみたいな感じのズボンがはきたかった。増田さんみたいな顔になりたかったかといわれるとよくわからない。

顔に関してはなりたいとは思っていなかった気がする。見ていたかった。好きな顔だと今でも思うけれど、一番相応しい表現は「見ていたい顔」だというのは、7年間変わらない。

ファッションについては、随分遠くに行ってしまったなあと思う。身体つきにしても、私の好みは男女ともに長身痩躯なので、随分違う。

 

でも、見ていたい。 

 

整っているとかイケメンだとかそういうことはあまり思わなくて、だから「顔が好み」というのとはちょっと違う気がする。

好きな芸能人は誰ですか、と訊かれたら間違いなく増田貴久一択なのだが、好みのタイプを芸能人でいうと?と訊かれると、向井理星野源だ。

増田さんって私にとってどういう存在なんだろうなあと7年経ってようやく考えるようになった。愛でもなくて恋でもなくて応援したいわけでもなくて見ていたい。

ものすごく気持ちの悪い言い方をすると、増田貴久というかたちの造形がこの世に生れ落ちて人目につく職業を選んでくれたことにものすごい感謝のようなものを感じる。感謝というか、「あー幸運だな」と思う。幸福ではなくて幸運。

 

何にせよあなたに出会えてよかったと思っている。

その眼も喉も声も顔もぜんぶ好きだ。

 

 

余談だが、増田さんの次に目を惹かれたのが加藤さんだった。EXILEのTAKAHIROみたいなものすごく正統派のものすごくかっこいいイケメンがいるぞ、と。当時加藤さんは短髪だったので私の短髪フェチが刺激されたのもあった。

まさかこんなにTAKAHIRO(違う)を好きになるとは思っていなかったし、TAKAHIROが小説家になるなんてもっと思ってもみなかった。